◇秩父乳業が民事再生へ パルシステムの委託会社
前社長に資金流出の形跡
パルシステム連合会の『酪農家の牛乳』や『同・低脂肪乳』などを製造している秩父乳業(本
社・埼玉県秩父市、横川徹社長)は、10月6日、東京地方裁判所から民事再生を受理された。
秩父乳業が経営難に陥ったのは前社長・宮原誠氏(行方不明)が不動産売買など多事業に会社
資金を流出したためと推測されている。健全経営していれば再建可能との判断から今後、取引
関係者に再建支援をお願いしていく。 同社は、秩父地域の酪農生産者などの出資によって昭
和63年に設立。生産者と消費者を結ぶ乳業会社として、都内・近郊のスーパーやパルシステ
ム連合会に“Dゼロ”対応の新鮮な「牛乳」や「乳製品」などを納入し、県下でも有数の企業
に成長していた。
◇東京コールドと協同水産流通=“西京漬”2品に不適正表示
新JAS法施行などで対応遅れ
「偽装表示の報道記事もあったが、偽装の意図などは全くない」―。 「サワラ西京漬」と
「いか味噌漬」の2品に不適正表示があるとの「食品表示110番」(農水省食品安全局表示企
画課)通報から、7月16日、農水省・関東農政局の立ち入り検査を受けた東京コールドチェ
ーン(本社・川崎市宮前区)の宍戸孝専務取締役は、「偽装表示」報道を全面否定した。
問題は、東京コールドチェーンが協同水産流通(本社・千葉県船橋市)に製造委託していた
「サワラ西京漬」と「いか西京味噌漬」の原料を“中国船”が獲ったが「東シナ海産」「北太平
洋産」と表示していた。06年10月に改正のJAS法では、中国船が原料を獲った場合は「中
国産」と表示することが義務づけられ、表示のないものは国産となる。
適正表示とならなかったは「平成18年10月施行(2年間猶予)の改正JAS法にともな
う表示改訂に取り掛かっていたが、当社担当者の退職があり国産表記の明確な引継ぎが中断し
てしまったことが起因。指摘された2品以外の『サワラみりん漬』は中国産と表記しており、
意図的に偽装表示したことは全くない。不適正表示を見落としていたのは、当社をはじめ両社
の怠慢であり深く反省している。今後は、農水省の指導に従い、品質表示の責任所在の明確化、
品質表示のチェック体制の強化、また全役員と従業員に対し、品質表示制度を啓発していく。
来年4月にはISO9001を取得する予定で、全社で品質・安全管理を徹底していく」
販売先は生協がメインで、平成19年4月から今年7月までの間に販売していた。
不正表示が表面化した後、「納入生協などに釈明を行い、一定の理解を得ているが、今後求め
られる対応については協同水産流通と協議していく」
一方、協同水産流通の杉浦文雄社長は「2品とも東京コールドチェーン(様)からの仕入先、
製造方法などすべて仕様どおりの内容で製造した。
改正JAS法に添って、全商品の表示改訂に向け準備を進めてきたが、2品については最終
的な確認を怠ったため改訂を洩らしてしまった。改正JAS法完全施行後は、原料現産国表示
のないものは国産となるので、ここを不適正表示として改善指示を受けた。
今後における管理体制改善については、人員補充を含め、対策協議の中心的課題として取り
組んでいく。また千葉県庁農業安全推進課による改善事項と、同課の意見を再度拝聴し適正改
善策の策定と実施に努めていく」
両社は、全国の生協を対象に10年以上の取引実績で、食の対応では先駆的企業。今回の不
正表示は、改正JAS法や担当者の退職などの事情が重なったとは言え、両社における管理・
監視体制の温さによるもの。今後は、相互の厳格な対応が必要だ。
◇アマタケ=鶏肉生産のCO2量表示 メーカーでは国内初
『南部どり』ブランドを生産・販売するアマタケ(岩手県)は、1羽当たりの孵化から出荷
までのCO2排出量を算定・表示した商品の販売を開始する。鶏肉
メーカーでは国内初。 算定の対象となるのは主力ブランドの『南部どり』で、年間約800
万羽を首都圏の高級スーパーなどに出荷。 同社は採卵から加工、出荷までの一貫生産体制を
とっており、抗生物質や合成抗菌剤を一切使用せず、鶏のふんは鶏舎・床暖房のエネルギー源
として使用している。 製品の全過程の環境負荷を評価分析する「ライフサイクル・アセスメ
ント(LCA)」に取り組むことで、環境重視の企業姿勢をアピールしていく。
◇キユーピーのデリア食品=加熱調理容器入り惣菜発売へ 初の電子レンジ容器使用
キユーピーグループのデリア食品(本社・東京都府中市)は、ハセガワ化成工業(本社・新
潟市)と共同開発し、日本包装技術協会のテクニカル包装賞を受賞した「DHレンジ容器」入
り惣菜を11月にも発売する。 容器は、電子レンジの加熱により、容器内が一定の圧力に達
すると閉じていた蓋が持ち上がって半開状態になり、蒸気を抜きながら加熱調理を継続する。
調理終了後も半開状態の蓋は、そのまま維持され、急な減圧でも変形することはない。電子レ
ンジのマイクロ加熱に加え、素材から出る水分でスチーム加熱するため効率的に調理できる。
温め直しで食べるのではなく、素材の特徴を活かした新しいタイプの惣菜メニューを開発し、
具材1人前を容器に入れ、11月に発売する予定。
◇おとうふ工房いしかわ=「味付 きんぴら がんも」 国産原料使用で採用拡大
おとうふ工房いしかわ(本社・愛知県高浜市)のリニューアル「味付 きんぴら がんも」
が、生協で採用が拡大している。 安全・安心を確保するため、使用のごぼうと人参を6月に
国産に切り替え、9月にはパッケージに“国産野菜100%使用”と表記し、国産を前面に打
ち出した。 ごぼうと人参の甘辛きんぴら煮を、豆腐生地に混ぜ合わせ、ふっくらと揚げた。
きんぴらの味がしっかり付いているので、そのまま食べられる。2枚入。 コープこうべ、オ
ールネットには6月、パルシステム、新潟県総合生協には9月に納入され、コープきんきでは、
12月企画で採用を予定している。
◇エム・シーシー食品=料理研究家・足立通子氏が監修 『混ぜごはんの素』提案
エム・シーシー食品(本社・神戸市長田区)は、家庭料理研究家・足立通子氏監修『混ぜご
はんの素』シリーズのレトルト「有馬煮ごはんの具」と「高菜と豚肉ごはんの具」=いずれも
新商品=を全国の生協に提案していく。 足立通子氏は、辻クッキングスクールの阪神校・京
都校の校長を歴任。主婦を対象に料理教室を開催している。 シリーズは、国産肉を使用し、
温かいご飯に混ぜるだけの簡便商品。化学調味料は不使用。
「有馬煮ごはんの具」は、牛肉、ごぼう、たけのこ、人参を醤油、みりんなどに山椒を加え
煮込んだ甘辛味。“有馬煮”は、様々な具材に山椒を入れ炊き上げた関西の佃煮。
「高菜と豚肉ごはんの具」は、高菜漬けと豚肉を醤油、みりん、昆布エキスなどで炊き、ご
まの風味を効かせて仕上げた。
◇遠忠食品=国産原料「梅にんにく」など全国の生協に提案へ
遠忠食品(本社・東京都中央区)は、国産原料使用の新商品「梅にんにく」と、東都生協の
11月4回企画で採用が決まった「ピーナツみそ」を全国の生協に提案していく。
「梅にんにく」は、青森県産にんにくのみじん切りと紀州南高梅のペーストをバランスよく
配合し、梅しそを加え、食塩のみで仕上げた。化学調味料は不使用。
「ピーナツみそ」は、千葉県八街産の大粒落花生をカリッと揚げ、国産大豆を使用した米味
噌をからめた。甘めの味。商品全体で、落花生が60%と高配合。
◇ピーコック=カルシウムが豊富「いわしつみれ風 たこ焼き」
冷凍食品メーカーのピーコック(本社・新潟県長岡市)は、カルシウムが豊富な「いわしつ
みれたこ焼き」(冷凍)を全国の生協に提案していく。 国産いわしのすり身をメインに、たこ、
長ねぎ、生姜漬け、揚げ玉を小麦粉に混ぜ、醤油、かつお風調味料などで味付けし、“たこ焼き”
の型で焼いた。 商品全体で、いわしすり身が約29%なので、カルシウムが豊富。育ち盛り
の子供のおかずや弁当、“たこ焼き”感覚でおやつなどにも利用できる。1袋50個入りの大容
量。電子レンジで5個・約2分40秒。 カルシウムが豊富で、ひと味違った“たこ焼き”と
して全国の生協に提案していく。
◇岩手県産=いわて産果実使用 パウンドケーキ2品提案
岩手県産(本社・岩手県紫波郡)は、県内産果実を使用した「山ぶどうのパウンドケーキ」
と「ブルーベリーのパウンドケーキ」を全国の生協に販売提案していく。製造は、千秋堂(本
社・岩手県盛岡市)。 2品とも生地は、パンや麺類に適した岩手県内産小麦 “ネバリゴシ”
を100%使用し、パウンドケーキ特有のしっとりした食感と風味を引き出した。
「山ぶどうのパウンドケーキ」は、八幡平の山ぶどうを乾燥させ、粗挽きしたものと果汁を
生地に練り込んだ。フルーティー感とカリカリした種子の食感が特徴。
「ブルーベリーのパウンドケーキ」は、岩手町産のブルーベリーをシロップ漬けし、生地に
練り込んだ。アントシニアン色素を含んだほどよい果実の酸味が、生地とマッチしている。
◇七越製菓=「手揚げもち」提案強化 “田舎のおばあちゃん”の味
米菓の老舗・七越製菓(本社・さいたま市中央区)は、“おばあちゃんが作ってくれた田舎の
味”をコンセプトに商品化した「手揚げもち しお味」と「同・しょうゆ味」を全国の生協に
提案していく。 2品とも国産もち米に、青海苔と黒胡麻を練り込んで揚げた一口サイズ。生
地は約20時間陰干しし、さらに天日干ししてから使用した。天日干しすると中まで火が通り
やすくなり、余分な油を吸い込まないため、健康によい。
「しお味」は、“伯方の塩”を使用。価格は少し高めだが、味と風味の良さが好評。パルシス
テムの9月3回企画で7000ピースの注文数。 「しょうゆ味」は、千葉県産の濃口醤油を
使用した。 パッケージは、保存にも便利なパック容器を採用。
◇岩塚製菓=“おかき”の新製品提案 国産原料メインに使用
岩塚製菓(本社・新潟県長岡市)は、国産野菜ペーストをもち米生地に練り込んだ「じゃが
揚げもち 塩味」、創作和菓「南瓜 やわらか御かきもち」と、醤油の香りが引き立つ「深ひび
おかき醤油」=いずれも新商品=を全国の生協に提案していく。
「じゃが揚げもち」は、北海道産じゃがいもを生地に練り込み、一口サイズにして揚げた。
もち米とじゃがいもの風味が活きた薄塩味。小袋・4袋入。 「南瓜 やわらか御かきもち」
は、かぼちゃと黒ごまを生地に練り込み、ふんわり焼き上げた。甘いかぼちゃと香ばしい黒ご
まの風味が味わえる創作和菓。個包装・15本入。 2品ともコープネット、東北サンネット
の店舗に納入されている。
「深ひび おかき醤油」は、ざっくりと深い“ひび”を入れ、見た目にインパクトがある大
判のおかき。“ひび”の中に染みた醤油の香りが引き立っている。10枚入。
◇有楽製菓=大ヒット“ブラックサンダー”の姉妹品 大学生協に2品提案
有楽製菓(本社・東京都小平市)は、ヒット中の“ブラックサンダー”の姉妹品「キャラメ
ル風味 アーモンドラテ チョコバー」と「チャイ チョコバー」=いずれも新商品=を全国
の大学生協連に提案していく。 “ブラックサンダー”は、北京オリンピック・体操のメダリ
スト・内村航平選手の好物として爆発的な人気となり、現在は生産が間に合わないほどのヒッ
ト商品。手軽に食べられる小型・個包サイズで、ムギパフのサクサクした食感が特徴。
「キャラメル風味 アーモンドラテ チョコバー」は、キャラメル風味のチョコレート生地
の中に、コーヒー味のムギパフ、アーモンド、チョコチップが入っている。
「チャイ チョコバー」は、インドミルクティー風味チョコの中に、紅茶葉、ビスケット、
ムギパフが入っている。甘さ控えめ。
◇サッポロ巻本舗=大豆の栄養分補給 「豆つぶころころ」好調
昆布・煮豆メーカーのサッポロ巻本舗(本社・三重県伊賀市)の味付乾燥大豆「豆つぶころ
ころ」が、東海コープで予想以上の注文数となった。 国産の中粒大豆を、砂糖と食塩で炊き
上げ、水分を残す程度に軽く乾燥し、ほど良い歯応えに仕上げた。あっさりした甘さで、スナ
ック感覚で大豆の栄養分を手軽に補える。 人工甘味料・合成保存料・着色料は不使用。 1
袋・7グラム10袋入。
◇国太楼=「CO・OP 抹茶入 玄米茶」 9月から受託生産開始
国太楼(本社・埼玉県所沢市)は、エリア共同開発商品(コープネット・ユーコープ)の「C
O・OP 抹茶入 玄米茶」の生産を9月から開始した。 国産の玄米、緑茶、抹茶をバラン
スよく配合し、価格と品質のバランスが取れた商品として商品化した。毎日飲める徳用の2本
詰セット(200g×2本)もある。 玄米(商品全体の60%)の香ばしさを一層引き出す
ため、蒸してから焙煎した。緑茶は、静岡・菊川産の深蒸しを使用し、抹茶は、宇治産をメイ
ンに使用。 コープこうべ(2本詰セット)、東海コープにも納入。
◇明治乳業・新製品=“叶匠壽庵”とコラボ 高級アイス3品
高級和菓子店「叶匠壽庵」の菓匠のこだわりと明治乳業の高級アイスクリームの技術を融合
した新しい味のプレミアムアイス「明治 叶匠壽庵 丹波大納言小豆」と「同・和三盆仕立て
抹茶」「同・バニラ」の3品。 いずれも、クリーミーなベースアイスに和三盆糖を加えた上品
な甘み。
「丹波大納言小豆」は、丹念に炊きあげた丹波大納言小豆の粒入り餡を入れた。 「和三盆
仕立て抹茶」は、香り高い抹茶を加え、上質感を高めた。 「バニラ」は、濃厚なコクの中に
上品な甘みがある。11月3日から東京、東海、関西地区でギフトセットを中心に展開予定。
●「プロビオヨーグルトLG21砂糖〇(ゼロ)」
腸内の健康を守るLG21乳酸菌入りヨーグルト。メタボリックシンドロームなどに対応し、
砂糖を使用せずに商品化。120グラム(1個容量)のカロリーは60カロリー。
◇アユカワ=丸ごと食べられる鰯の丸干し 全国の納入生協で好評
水産加工メーカーのアユカワ(本社・高知県高知市)が提案の「パクッと食べられる真いわ
し丸干し」(冷凍)が納入生協で好調だ。 四国近海で獲れた真いわしの頭と内蔵を取り除き、
塩水に漬けた後、約15分冷風乾燥させた。軽く水分を取ることで素材の味を活かした。 素
材の新鮮さ、骨まで丸ごと食べられることなどから納入生協で好評となっている。 冷凍のま
ま素焼きにしたり、フライパンで片面5―6分、また衣を付けて天ぷら、フライにしてもよい。
北海道を除く全国の生協に納入。パルシステムの9月企画では、1万7000パックの注文数
だった。
◇JAさが=「和風たけのこピラフ」 コープ九州で平均6000袋
JAさが(本所・佐賀県佐賀市)の国産たけのこを使用した冷凍「和風たけのこピラフ」が、
コープ九州の1回の企画で平均6000袋の注文数となっている。 たけのこをメインに、野
沢菜、人参、鶏肉、油あげを具材に使用し、醤油、昆布・かつおエキスなどで味付けした和風
味。独自製法を用い、中華料理店同様のパラパラ感を実現した。 電子レンジで約5分、フラ
イパンで3―4分。
●納入企業に聞く
--川崎北部水産加工 代表取締役社長・大林照幸氏--
関東近海の鮮魚をメインに加工
別チラ「お魚喰楽部」提案
1978年創業の川崎北部水産加工(本社・川崎市宮前区)は、“川崎北部市場”で仕入れた
旬の魚を使用した切り身、干物、漬け魚などの加工品や煮魚、焼き魚などの惣菜加工品を販売
展開。取引先は、生協をはじめ、自然食品宅配会社、老人介護施設など。生協取り組みは、2
0年の実績で、現在は、全国の生協に約100アイテムの多彩な商品を納入している。仕入れ
原料特徴、加工の留意点、生協取り組みについて代表取締役社長・大林照幸氏に聞いた。(以下
本紙)
●企業レポート
--クニヒロ 「牡蠣商品で市場をリード」--
多彩な商品を全国の生協に納入
人気の“地産地消”商品提案へ
一粒の広島産牡蠣からスタートし、業界1位に躍進したクニヒロ(本社・広島県尾道市)。取
扱量は、年間約4500トンに上り、市場を大きくリードして いる。現在は、かき商品に加え、
あさり、しじみ、ほたて、はも、かき飯―など多彩な商品を加工販売している。最新鋭の3工
場を稼働し、HACCP、 ISO9001の取得をはじめ、独自の品質管理システムを構築し
ている。取り組み生協は、日本生協連をはじめ全国の事業連合。今後は、地元・尾道を起点と し
た“地産地消”の人気商品を提案していく。(以下本紙)
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